Chrome Spectrum Saturatorは、中音域と高音域のサチュレーションを個別にコントロールすることで、音の太さと抜け感を両立させるコンパクトエフェクターです。また、LPF(ローパスフィルター)により低音域はエフェクトの影響から保護され、サウンドの土台を維持したまま、明瞭なベーストーンを構築できます。
さらに、可変式のBOOST機能と特性切り替えスイッチにより、クリーンな倍音付加から、オーバードライブ、ディストーション、ファズに迫る幅広いサウンドメイクを実現します。
SATURATION - デュアルバンド・サチュレーションセクション
サウンドキャラクター形成の中核を担う、中音域と高音域を独立して調整可能なサチュレーション回路です。「high」ノブでサウンドの明瞭さやエッジ感を、「mid」ノブで音の密度や押し出し感を調整できます。
XOVERノブ
SATURATIONセクションの「mid」と「high」の境界となる周波数を調整します。アンサンブルや使用楽器の特性に合わせてより効果的な帯域にサチュレーションを適用できます。
CONTOURノブ
サチュレーション全体のキャラクターを調整するフィルターです。サウンドをより前面に押し出したり、スムーズに馴染ませたりといった最終的な味付けを担います。
WET / DRY個別ボリューム
エフェクト音(WET)と原音(DRY)の音量を個別に調整し、バランスを整えることができます。
LPF (ローパスフィルター)
周波数可変式のLPFでエフェクトの影響を受けないクリーンな低音域を確保し、サウンドの土台を維持します。
電源昇圧回路内蔵・アナログシグナルパス
内部で約18Vまで電源電圧を昇圧します。アクティブベースなどのパワフルな入力信号も余裕をもって処理します。
BOOSTフットスイッチ
サチュレーション回路への入力信号を増幅し、さらなるサチュレーションを得たい時に使用します。ブースト量はBOOSTノブで調整し、サチュレーション特性を「hard / soft」スイッチで選択可能です。
soft: 非ブースト時と同様の特性で、偶数次倍音が多く、太く温かみのあるサチュレーションを生み出します。
hard: 奇数次倍音を強調し、抜けの良いタイトなサウンドを実現します。
ブースト時のサウンドは単なるサチュレーションに留まらず、オーバードライブ、ディストーション、さらにはファズに近い質感まで、ジャンルに縛られない幅広いサウンドメイクを可能にします。
ENGAGE/STANDBYフットスイッチ
エフェクトのON/OFFを切り替えます。「bypass / mute」スイッチにより、OFF時の出力をバイパスかミュートに設定でき、チューニング時などにも柔軟に対応します。
チューナーアウト搭載
本製品の出力はTRS(ステレオ)ジャック仕様です。一般的なTS(モノラル)ケーブルを使用する場合はエフェクト音が出力され、TRS分岐ケーブル等を使用することで、Ring端子からミュート時も常時出力される原音(チューナーアウト)を取り出せます。
コンパクト設計
W56×D98×H45mmの小型筐体にトップジャックを採用し、ペダルボード上のレイアウトの自由度を高めます。
誤操作防止カバー
演奏中の不意な接触から各ノブの設定を保護するカバーを装備しています。
開発中のため、予告なく変更となる場合があります。
電源
DC 9V±1V
2.1mm センターマイナス
高い電圧を印加すると故障の原因となります。接続前に電圧と極性を確認してください。
本体に電池は内蔵できません。
消費電流
30mA MAX
入力インピーダンス
1MΩ
最大入力レベル
+13dBu
外形寸法
W56×D98×H45mm (突起部を含む)
質量
約220g
改良等のため、仕様および外観は予告なく変更する場合があります。