Chrome Spectrum Saturatorは、中音域と高音域のサチュレーションを個別にコントロールすることで、音の太さと抜け感を両立させるコンパクトエフェクターです。また、LPF(ローパスフィルター)により低音域はエフェクトの影響から保護され、サウンドの土台を維持したまま、明瞭なベーストーンを構築できます。
さらに、可変式のBOOST機能と特性切り替えスイッチにより、クリーンな倍音付加から、オーバードライブ、ディストーション、ファズに迫る幅広いサウンドメイクを実現します。
多彩ながらも明確な役割を持ったコントロールは、プレイヤーがペダル設計者になったかのようなサウンドの自由度をもたらします。
SATURATION - デュアルバンド・サチュレーションセクション
サウンドキャラクター形成の中核を担う、中音域と高音域を独立して調整可能なサチュレーション回路です。「high」ノブでサウンドの明瞭さやエッジ感を、「mid」ノブで音の密度や押し出し感を調整できます。
XOVERノブ
SATURATIONセクションの「mid」と「high」の境界となる周波数を調整します。アンサンブルや使用楽器の特性に合わせてより効果的な帯域にサチュレーションを適用できます。
CONTOURノブ
サチュレーション全体のキャラクターを調整するフィルターです。歪をより前面に押し出したり、スムーズに馴染ませたりといった最終的な味付けを担います。
WET / DRY個別ボリューム
エフェクト音(WET)と原音(DRY)の音量を個別に調整し、バランスを整えることができます。
DRYノブはサチュレーションで失われる高音域を優先的にミックスするように調整されており、明瞭ながら耳に痛くないトーンを構築できます。
LPF (ローパスフィルター)
周波数可変式のLPFでエフェクトの影響を受けないクリーンな低音域を確保し、楽器本来の音色やニュアンスを維持します。
電源昇圧回路内蔵・アナログシグナルパス
内部で約±9Vの正負電源を生成します。アクティブベースなどのパワフルな入力信号も余裕をもって処理します。
DC結合型バッファー
内部で生成した正負電源により、入出力のカップリングコンデンサを排除しました。エフェクトのオンオフに関わらず、低域が減衰したり、位相が回転したりすることがありません。また出力DCオフセット電圧は±1mV以下(標準値)であり、あらゆる後段機器へ悪影響を与えることはありません。
BOOSTフットスイッチ
サチュレーション回路への入力信号を増幅し、さらなるサチュレーションを得たい時に使用します。ブースト量はBOOSTノブで調整し、サチュレーション特性を「focus / normal」スイッチで選択可能です。
normal: 非ブースト時と同様の特性で、複雑な倍音成分を持つサチュレーションを生み出します。
focus: 倍音が整理され、スッキリしたサウンドとなります。
ブースト時のサウンドは単なるサチュレーションに留まらず、オーバードライブ、ディストーション、さらにはファズに近い質感まで、ジャンルに縛られない幅広いサウンドメイクを可能にします。
ENGAGE / STANDBYフットスイッチ
エフェクトのON/OFFを切り替えます。「bypass / mute」スイッチにより、OFF時の出力をバイパスかミュートに設定でき、チューニング時などにも柔軟に対応します。
チューナーアウト搭載
本製品の出力はTRS(ステレオ)ジャック仕様です。一般的なTS(モノラル)ケーブルを使用する場合はエフェクト音が出力され、TRS分岐ケーブル等を使用することで、Ring端子からミュート時も常時出力される原音(チューナーアウト)を取り出せます。
コンパクト設計
W56×D98×H45mmの小型筐体にトップジャックを採用し、ペダルボード上のレイアウトの自由度を高めます。
誤操作防止カバー
幅広いサウンドレンジをコンパクトな筐体に凝縮するため、コントロールノブが密集しています。
そのため、十分な時間をかけてトーンを追い込んでいただくことを推奨いたします。
一度設定したノブは、付属の誤操作防止カバーを装着することで、輸送中や演奏中の不意な接触から設定を保護できます。
電源
DC 9V±1V
2.1mm センターマイナス
高い電圧を印加すると故障の原因となります。接続前に電圧と極性を確認してください。
本体に電池は内蔵できません。
消費電流
40mA MAX
入力インピーダンス
2.2MΩ
最大入力レベル
+13dBu
バイパス方式
DC結合型バッファードバイパス
出力DCオフセット電圧
±1mV以下(標準値)
±3mV以下(保証値)
外形寸法
W56×D98×H45mm (突起部を含む)
質量
約220g
注意事項
本製品はステンレス素地の質感を活かした仕上げを採用しています。
そのため、板金加工や組立工程で生じる小傷やスリ傷がございます。あらかじめご了承ください。
改良等のため、仕様および外観は予告なく変更する場合があります。
市場にある多くのエフェクターには、設計者が意図した特有のサウンドキャラクター、いわば「ペダルの個性」が存在します。
それは魅力である一方、特定の楽器やプレイスタイルにおいてサウンドが馴染まない原因にもなり得ます。
この「個性」の多くは、音質の根幹をなすフィルター特性などの内部パラメーターが、設計段階で固定されていることに起因しています。
設計にあたり、歪ペダルの重要なパラメーターを、直接コントロールできる形で外部に配置することを目指しました。
このペダルを使った音作りは、プレイヤーがペダル設計者となり、内部パラメータを調整する作業に他なりません。
一見すると複雑なインターフェースに感じられるかもしれません。しかし、一つ一つのパラメーターには明確な役割があります。
エフェクターの個性に自分を合わせるのではなく、自身の楽器とプレイスタイルに合わせてペダルを最適化することで、真にパーソナルなサウンドを実現します。
※試作品を使用した動画のため、外観やLED色が製品版と異なります。サウンドに変更はありません。