※このページの内容は作業の参考用です。G.E.R.は怪我や楽器の破損等の損害に対して一切の責任を負いません。
取り付け方法
元のナットに指板側から当て木をし,ナイロンハンマー等で叩いてナットを取り外します。
ナットの取り付け溝に接着剤が残っている場合は,彫刻刀やヤスリで丁寧に取り除き,木の表面を出します。
接着前に本ナットを仮置きして,弦を張ります。1.5mm六角棒レンチでイモネジを回して好みの高さにナットを調整します。
調整後,本ナットの土台と本体の間の隙間が,1mm以下であることを確認してください。超えている場合は1mm以下になるように土台の下にシムを挟んでください。
逆にナットの高さを最低にしても弦を満足に下げられない場合は,取り付け溝を削って調整してください。
弦を外して本ナットの土台を接着します。この際タイトボンドを接着面の全面に塗って固定することをお勧めします。瞬間接着剤の数点止めでも良いですが,土台が薄いためイモネジの当たる部分で歪むことがあります。
完全乾燥後,再び弦を張ってナットを調整してください。
高さ調整方法
ナットの調整前に,ネックが調整済みであることを確認してください。
1弦の3フレットを押さえて,0.1mmのシックネスゲージを1フレットと弦の間に挿入します。ゲージを動かすとやや抵抗を感じるように,1弦側のイモネジを調整してください。
5弦の3フレットを押さえて,0.2mmのシックネスゲージを1フレットと弦の間に挿入します。ゲージを動かすとやや抵抗を感じるように,5弦側のイモネジを調整してください。
3弦の3フレットを押さえて,シックネスゲージを1フレットと弦の間に挿入します。ゲージを動かすと0.1mmは抵抗なく,0.2mmは抵抗を感じるように,中央のイモネジを調整してください。
実際に演奏しながら好みに合わせて最終調整してください。